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パレイドリアは食べ物じゃない。

とある休日、山歩きの帰り道。そういう道は、なんとなく背中がぞわざわする。熊でも出るんじゃないかと周囲が気になって、なんども振り返ったり、キョロキョロと周りを見回したり。

なんとなく気になる森の方向に目をやると、鬱蒼とした茂みの向こうに人影が動いた気がする。そういえばこの辺りは失踪事件があったというニュースになってた場所ではなかったか?蒼白になりながらもう一度覗き込んでみると、黒々と葉を茂らせた枝が少し揺れているだけで。

今回は、実際には存在しないものが見えたり聞こえたりするという心理現象、パレイドリアについて。なんらかの視覚刺激や聴覚刺激によって、よく知っている何かが浮かび上がってしまう現象。雲が動物に見えるとか、月面写真の凹凸が人の顔に見えたりするのがそれ。昔から、すすきの枯れ尾花がお化けに見えてしまうのも同じ。そもそも人間は、黒い丸が3つ逆三角形に配置されているのをみると人の顔に見えてしまう(これはシュミクラ現象という)のだから、いろんなものが顔や人型に見えてしまうのも仕方ない。

昔から語り継がれる幽霊とか化け物、妖精とか宇宙人なんかも、元はと言えばこの現象で見てしまった人が伝えた話に違いありません。

ほら今、あなたの後ろ。カーテンの裏、窓の外。誰かが覗いているような。またぁ!昼間干した洗濯物が揺れてるだけでしょ。と思っていたら、本当に何かが!なんてことがありませんように。なぁーんてね。。。



                     サイコロジカルコピーライター









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